初歩のスマホ・アプリ・プログラミング:if文とfor/while文


Scratch風スマホ・アプリ開発ツールMIT App Inventor入門

if文による条件分岐

MIT App Inventorを使うと,スマホ・アプリで簡単にプログラミングを体験できます.ここでは,if文とfor/while文を用いた制御の基礎を解説します.

if文による条件分岐

アプリ内でユーザが入力した数値によってボタンの色を変える場合,if文を使って条件を判定します.変数$Num$にテキスト・ボックスの値を代入し,条件によって背景色を変更します.

  1. もし$Num$が7より大きい場合:ボタン1の背景色を赤にする
  2. もし$Num$が4の場合:ボタン1の背景色を青にする
  3. それ以外の場合:ボタン1の背景色を黒にする

条件は歯車(ミューテータ)を用いることで複数追加可能です.左クリックしてドラッグ&ドロップすると,必要な判定を順次追加できます.

for文とwhile文による繰り返し処理

数値を1から5まで順番に加算して表示する場合,for文やwhile文を利用します.グローバル変数$Sum$に各数値を足し込み,最終的にテキスト・ラベルに表示します.

  1. for文:1から5まで順番に処理を繰り返す
  2. while文:条件を満たす限り繰り返す処理に利用
  3. リストやディクショナリの要素を順番に処理することも可能
  4. キーが存在しない場合のエラー処理も組み込める

これにより,複数の値をまとめて処理し,結果を画面に反映させることができます.

ブロックの使いまわしとデータ操作

作成したブロックはバックパックに入れることで,ほかのプロジェクトでも再利用可能です.数学ブロックでは算術演算や三角関数,10進数・16進数変換などが行えます.テキスト・ブロックではCSVデータのリスト変換や文字列の結合,比較が可能です.

リスト・ブロックでは要素の取り出し,挿入,置き換えが行え,辞書ブロックではキーを指定して値を取得したり,JSON形式から辞書に変換することもできます.これらの基本操作を組み合わせることで,スマホ・アプリ内で高度なデータ処理や条件判定が可能です.

〈著:ZEPマガジン〉

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参考文献

  1. [VOD/KIT]STM32マイコン&Wi-Fiモジュールで学ぶ C/C++プログラミング入門,ZEPエンジニアリング株式会社.
  2. [VOD/KIT]M5Stack Core2付き!ESP32で学ぶPython&Arduinoプログラミング入門,ZEPエンジニアリング株式会社.
  3. [VOD/KIT]STM32マイコン&Wi-Fiモジュールで学ぶ C/C++プログラミング入門,ZEPエンジニアリング株式会社.
  4. [VOD/KIT]M5Stackで一緒に作ろう!IoTセンシング・エッジ×クラウド連携システム開発[改訂版],ZEPエンジニアリング株式会社.
  5. [VOD/KIT]実習キットでできる!ラズパイPicoでマイコン入門,ZEPエンジニアリング株式会社.
  6. [VOD/KIT]LabVIEW×Arduino!初めてのパソコン計測&制御【改訂版】,ZEPエンジニアリング株式会社.