スピードマスタ・シリーズ
プロの技術を1日で!実習キット付きVOD

[VOD/Full KIT/data]ラズパイとPythonで一緒に!カルマン・フィルタ&センサ・フュージョン入門

位置/故障/姿勢まで,センサで測れない物理量も正しく推定&制御

  • 型名:z-modelctrl4-on1
  • 仕様:Raspberry Pi4,実習キット,講義350分,解説179頁,実習用ソースコード
  • 定価:37,400円(税込・送料無料)
  • 著者・講師:南 裕樹
  • 主催:ZEPエンジニアリング株式会社

  • 著作権に関する注意事項1人1ライセンスです.本製品のすべての映像,画像,文書テキスト,ソースコードは著作権法によって厳格に守られています.無許可の転載,複製,転用は法律により罰せられます.




同梱キットの詳細

  1. Raspberry Pi 4 Model B 2GB
  2. USBケーブル&ヒートシンク
  3. 実習環境書き込み済みマイクロSDカード
  4. MPU-6050搭載 6軸IMUモジュール(ジャイロ+加速度センサ)
  5. ロータリ・エンコーダ・モジュール(Modulino Knob)
  6. メス-メス・ジャンパ

本製品の説明

制御工学は,モノの動きをデザインする科学です.対象となるシステムの動特性を把握し,それに基づいて制御器を設計することで,望ましい動作を実現します.なかでも,制御システムの設計や運用においては,システム内部の状態を的確に把握することが極めて重要です.

しかし実際には,すべての状態量をセンサで直接観測することは難しく,多くの場面で,限られた入出力データから内部状態を推定する技術が必要とされます.本セミナでは,こうした状態推定問題とその解法のひとつであるカルマン・フィルタの基礎を,Raspberry Piとセンサを用いた実習キットを併用しながら学びます.

まず,状態推定問題の基本的な考え方と,差分近似を用いた簡易的な推定手法について解説します.つぎに,同一次元オブザーバや外乱オブザーバ,定常カルマン・フィルタ(最適オブザーバ)の学習を通して,状態推定の勘所を学びます.

最後に,実応用上よく用いられる離散時間のカルマン・フィルタに焦点を当て,そのアルゴリズムと応用例,さらに,背後にある設計論について解説します.

キットに加え,5時間を超えるプロの技術者による丁寧な解説動画と,176頁の講義キスト,実習用ソースコードが同梱されています.同梱の説明書(下記)には,講義動画やテキストの視聴を可能にするパスワードが記載されています.

セミナ名 制御・設計対象 特徴 適用分野 推奨受講者
実習編 直流モータの角度制御 Raspberry Piでモータ制御を学び,制御工学の基礎から応用までを網羅.Pythonで実装・検証が可能 教育用途,組込み制御,メイカーズ向けロボット開発,IoTデバイス ハンズオンで制御基礎を習得したい初心者/中級者
モノづくりを伴う学習をしたい方.教育関係者
状態フィードバック制御編 状態空間モデルの線形システム 極配置法・最適レギュレータ・サーボ系設計を体系的に学び,Pythonで制御設計を体験 多関節ロボットアーム,航空機・ドローン,自動運転,医療機器,化学プラント,電力マネージメント・システム 状態方程式ベースの制御設計に関心がある制御初心者
実務で最適制御を扱う技術者
PID制御編 伝達関数モデルの線形システム PIDの基本からゲイン・チューニング法,2自由度制御までをPythonで学び,制御設計も体験 工場設備,搬送装置,自律移動車,流量制御,温度制御,プロセス制御 伝達関数ベースの制御設計に関心がある制御初心者
実務でPID制御を扱う技術者
ロバスト制御編 モデル不確かさを含む線形システム 不確かさのモデル化からH∞ノルム,スモール・ゲイン定理,ループ整形による制御設計までを学ぶ 使用環境や特性が変化するシステムの制御
屋外ロボット,複雑システム,宇宙機の制御
モデル誤差や外乱に強いシステム設計をしたい実務者・応用研究者
状態推定編 観測不可能な内部状態を持つ動的システム オブザーバ,カルマン・フィルタなどの状態推定手法を体系的に学ぶ 自己位置推定,障害診断,状態監視システム,センサ・フュージョン センシング・推定技術に関心のある方
状態量を可視化して制御に活かしたい方

『Pythonで一緒に!ロボット制御のモデルベース設計』シリーズで学べる内容と対象分野.本講義は上記表の「状態推定編」に該当する内容を実施する

同一次元オブザーバの構成と誤差ダイナミクス Pythonを用いたカルマン・フィルタ設計の一例と,そのシミュレーション結果

目次

    (1)はじめに,制御工学の基礎

    • セミナ概要
    • 制御とは
    • フィードバック制御
    • 制御系設計の流れと勘所

    (2)実習キットを用いた状態推定実験

    • オブザーバ,カルマン・フィルタの実機デモ
    • Pythonコードの書き方

    (3)制御工学クイック復習

    • 設計モデル(伝達関数・状態方程式)
    • 時間応答,周波数特性
    • 制御系設計
    • 正規分布,最小二乗推定

    (4)状態推定問題

    • 状態推定の必要性
    • 可観測性
    • オブザーバ,外乱オブザーバ

    (5)カルマン・フィルタ

    • H∞フィルタ,定常カルマン・フィルタ
    • 離散時間の線形カルマン・フィルタ

    (6)離散時間カルマン・フィルタの理解

    • ベイズ推定
    • 線形カルマン・フィルタの導出

ショート・セミナ

計測点以外の量「状態」を推量る//オブザーバとカルマン・フィルタ 逐次計算による平均値計算//状態推定の第1歩 「制御」の定義と応用//温度/回転から電力まで
角速度はシンプル制御//角度はフィードバック制御 フィードバック制御のメリット//目標値追従・外乱抑制・安定化 体系的アプローチで最適化//フィードバック制御の最適化
最適設計も安定余裕も可制御性も//モデリング&シミュレーション設計 過去入力から出力が決まる//動的システムを制御する 微分方程式→伝達関数→状態方程式//動的システムのモデリング

学習のゴール

  1. 制御系設計(動きのデザイン)の基本的な方法を説明できる
  2. 状態を推定する方法を説明できる
  3. カルマン・フィルタのアルゴリズムを説明できる
  4. 簡単なPythonプログラムを作成できる

受講対象

  1. 制御のための状態推定について知りたい方
  2. カルマン・フィルタの基礎を学びたい方
  3. RaspberryPiで状態推定の実験をしてみたい方
  4. Pythonで時系列データ処理や状態推定を体験したい方

講師プロフィール

略歴

    2009年3月京都大学大学院情報学研究科博士後期課程修了.日本学術振興会特別研究員(DC2),舞鶴工業高等専門学校助教,京都大学特定助教,奈良先端科学技術大学院大学助教,大阪大学准教授などを経て,2025年4月より兵庫県立大学大学院工学研究科電気電子工学専攻教授.博士(情報学).一般社団法人みんなの制御塾代表理事.

著書

  1. [VOD/Pi4 KIT/Book]Pythonで一緒に!ロボット制御のモデルベース設計【実習編】
  2. [VOD/Book]Pythonで一緒に!ロボット制御のモデルベース設計【PID制御編】
  3. [VOD]Pythonで一緒に!ロボット制御のモデルベース設計【フィードバック制御編】
  4. [VOD]Pythonで一緒に!ロボット制御のモデルベース設計【ロバスト制御編】
  5. Pythonによる制御工学入門改訂2版,オーム社 (2024)
  6. 制御系設計論,コロナ社 (2021)
  7. やさしくわかるシーケンス制御,オーム社(2020)
  8. Pythonによる制御工学入門,オーム社 (2019)
  9. 倒立振子で学ぶ 制御工学,森北出版 (2017)
  10. Arduino×Pythonで動かしながら学ぶモータ制御入門,トランジスタ技術2020年9月号

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講義動画

  • 0:00:10 配布資料と事前準備
  • 0:02:49 自己紹介
  • 0:04:19 参考文献
  • 0:09:23 はじめに、制御工学の基礎
  • 0:56:27 実習キットを用いた状態推定実験
  • 1:53:07 Q&A
  • 1:58:08 実習キットを用いた状態推定実験(続き)
  • 2:29:40 制御工学クイック復習
  • 3:38:58 状態推定問題
  • 4:39:39 カルマンフィルタ
  • 5:38:45 離散時間カルマンフィルタの理解
  • 5:44:42 まとめ

講義テキスト

その他(ソースコードなど)




パーツキットと講義動画でプロの技術を1日習得 スピードマスタ・シリーズ

電子回路・基板設計からプログラミングまで,エンジニアがマスタすべき技術は多岐にわたり,開発期間も短くなっています.多くの書物を読み漁ったり,玉石混交のネット情報に振り回されたりしている暇はありません.

本シリーズには,各分野の一線で活躍する技術者が厳選したパーツセット,設計の要点を効率よく解説するセミナ動画,講義テキスト,お手本ソースコードなどが同梱されています.百戦錬磨の技を一見することで,未経験の技術が驚くほど短時間で身につくだけでなく,信頼性の高いシステム開発に必要なプロの眼が養われます.